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アフターコロナの空港国際力向上へ 大正大学とNTTデータが共同研究

2020/06/05

 大正大学の表現学部表現文化学科エンターテインメントビジネスコースは、2020年5月からのオンライン授業で、株式会社NTTデータ経営研究所と日本の空港国際力向上に向けたPR方策に関する共同研究を実施している。アフターコロナ及び東京オリンピックを見据えて、国の玄関である空港の価値をさらに醸成し、若い世代が自らの手で経済の活性化を担う意欲を養うことを目指す。

 現在、日本では外国人の情報弱者問題や、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを契機とした様々な差別問題が顕在化している。それを踏まえ、大正大学とNTTデータ経営研究所は連携して、日本を行き来する外国人の95%が利用する空港において、若い世代の目線で外国人の情報格差や差別の解消・啓発という課題に取り組む。また同時に、国内外の大学生の意識調査等を通じて国内の地域の魅力を見出し、外国の若い世代に高価的にアピールできるPR手法を考案して、空港等への展開を検討する。

 具体的には、国際的な協働や価値共創の手法を研究するために欧米の大学生とオンラインで意見交換をしたり、NTTデータ経営研究所が空港運用の現状や将来のあり方に関する専門的知見を学生たちに提供する。このように専門的見地からの支援を受け、産学連携を行うことで、実社会と学生をつないだ立体的な学びを導出する。

 NTTデータ経営研究所は「2030年の空港保安・運用戦略」に係る提言を公表した空港保安の将来像研究会の事務局を務めており、その第一歩として「空港における超高精細ディスプレイの多目的活用」に関する企画・実証の概念検討に取り組んでいる。今回の共同研究を通じてプロジェクトとの相乗効果を生み出すとともに、学生らと協力し、空港における外国人の情報格差・差別の解消・啓発に関する社会貢献に引き続き取り組むとしている。

参考:大正大学HP(https://www.tais.ac.jp/guide/latest_news/20200527/66776/)

大学ジャーナルオンライン:https://univ-journal.jp/32701/

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