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「安全志向」の高まりで、AO・推薦が注目

2020/04/07

20 年度私立大入試では、今年も文科省の定員管理の厳格化を受け、各大学が合格者数を絞り込んだ。さらに、受験生が来年導入の「共通テスト」を敬遠し、「安全志向」が高まったため、上位の難関大は志願者を減らした。

志願者数1 位は近畿大学、2 位~5 位は日本大学、早稲田大学、法政大学、明治大学の順。日本大学、立命館大学の増加は、前年にダウンした反動だろう。また、千葉工業大学の躍進は、理工系大学の「安全志向」の影響かもしれない。

前年の志願者が減った大学は反動で翌年増え、増えた大学は翌年減る「隔年現象」は、20 年度入試でも見られた。駒澤大学、東洋大学、武蔵野大学などの志願者減は、前年の増加の影響かもしれない。20 年度入試全体の総括をしないと正確には判明しないが、「安全志向」の高まりで、入試前半の「AO入試」、「推薦入試」の人気が高まったようだ。受験生に「早めに合格を決めたい」の心理が働いてもおかしくない。例年になく、難関私立大の「指定校推薦」が注目された。

 

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