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岐阜薬科大:移動先の車内で調剤ができる車両「モバイルファーマシー」1台を導入

2017/12/21

 岐阜薬科大は1220日、移動先の車内で調剤ができるキャンピングカーを改造した車両「モバイルファーマシー」1台を導入し、お披露目式を開いた。これを報じた岐阜新聞(12/21)によれば、大学が導入するのは全国初。へき地などの地域医療での活用に向けた研究も視野に活用する。モバイルファーマシーは昨年の熊本地震で初めて出動した。大規模災害時などライフライン喪失時に現地で調剤や医薬品を供給することができる。

 全国で7台が導入されているが、すべて薬剤師会の所有。同大は県や企業などからの寄付金を活用して導入した。事業費は約1570万円。最大500種類の薬剤を積むことができ、無菌調剤室も配備している。自家発電機やソーラーパネルも持つ。平時は学生の災害医療教育などで活用。県内薬局で導入が少ない無菌調剤室を活用した薬剤師研修も想定する。現在は、災害時以外に調剤することは法的に難しい。そこで今回、地域医療での有用性を確認し、規制緩和の特区申請を同大は構想している。

 

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