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岡山理科大:「獣医学部」開学へ、答申を受け林芳正文部科学相が認可

2017/11/14

 林芳正文部科学相は1114日の閣議後記者会見で、学校法人「加計学園」(岡山市)による獣医学部新設を同日付で認可したと発表した。これを報じた時事通信(11/14)によれば、同学園の岡山理科大が、国家戦略特区に指定された愛媛県今治市に来年4月、開設する予定。獣医学部の新設は1966年の北里大以来、52年ぶりとなる。大学設置・学校法人審議会が今月9日、認可するよう文科相に答申。文科相は「法令に適合していると判断した答申を尊重した。特区の構想に沿っていることも確認した」と述べた。獣医学科の入学定員は140人で、獣医師を養成する既存の全国16大学を上回る。このうち20人は留学生の募集枠とする計画だ。

 政府が獣医学部新設の条件としていた「獣医師が新たに取り組むべき分野への対応」などに沿うため、学生は56年次で創薬などに貢献する「ライフサイエンス」、家畜越境感染症や人獣共通感染症に対応する「公共獣医事」など3分野から一つ選択し、専門的な科目を学ぶとしている。文科省は獣医師の需給を考慮し、獣医学部の新設は原則認めていないが、政府は特区制度の下、広域的に獣医師養成大学のない地域で2018年度に開設する1校に限り、容認することを決定。

 

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