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東洋大:少子化時代に9年間で志願者激増を支えた改革力、学部数も増加

2017/10/25

 過去9年間で志願者がほぼ倍増した東洋大。これは、過去20年にわたって頻繁に手がけてきたキャンパス改革や学部学科増設など、不断の努力が実を結んだからだ。進学校の教師たちも一目置く、東洋大の「改革力」に迫った。これを報じたダイヤモンド・オンライン(10/25)よれば、2008年には5万9638人だった志願者が今年は10万1180人にまで激増。昨年と比べても1万6294人、19.2%も増えている。この増加の理由は、改革を不断に実行してきたことにある。東洋大は改革を重ねてきて、現在は5キャンパスを擁している。東京都文京区の白山、東京都北区の赤羽台、埼玉県朝霞市の朝霞、埼玉県川越市の川越、群馬県邑楽郡の板倉キャンパスだ。これだけたくさんのキャンパスを持っている大学は珍しい。

 この20年間、東洋大はキャンパス改革を繰り返してきた。まず1997年に板倉キャンパスを新設し、国際地域、生命科学の2学部を新設。2005年には白山キャンパスを再開発し、それまで朝霞キャンパスで学んでいた文系5学部(文、経済、経営、法、社会)の1、2年生の授業を移転。全学年が一緒に学べることになった。これは大手大学の都心回帰の先駆けとなった。これ以降も、キャンパス改革とともに学科増設も積極的に行い、最新の学びを取り入れてきた結果、現在は13学部46学科、大学院13研究科、学生数は3万人を超える総合大学となった。板倉キャンパスが新設されるまでは、6学部しかなかったことを考えると、この20年で大きく変貌したことが分かる。

 

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