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リーディングスキル(RS):読解力を科学的に診断するテストを開発

2017/09/23

 文章を正確に読む力(リーディングスキル=RS)を科学的に診断するテストを、大学入試に挑む人工知能(AI)開発を手がけた国立情報学研究所の新井紀子教授(数学専攻)らの研究グループが開発した。これを報じた毎日新聞(9/23)によれば、文科省が2019年度から実施を予定する「高校生のための学びの基礎診断」の測定ツールとして認定を目指す。RSテストは「初めて見た文章の意味を素早く理解する力」を調べることが目的。主語や目的語を判別する「係り受け」や、「あれ」「これ」など指示語を正しく理解しているかどうかで判断する。2016年から2017年にかけて小学6年生から社会人まで約2万4000人を対象にRSを調べ、データを分析して適した問題を選んだ。

 問題文は、教科書の文章や新聞記事などから作成。内容を理解しているかどうかを選択式で問う形式とした。東京書籍、毎日新聞などが文章や記事を提供した。新井教授は、AIに入試問題を解かせるために、人が文章を読む時の過程を研究している際、「子供たちは読めているのか」という疑問を抱いたのをきっかけに、RSテストの開発を始めたという。同テストについては「知識の有無や、教科の得意、不得意とは関係なく、基礎的な読解力を測ることができる」と説明した。

 

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