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神奈川大:「横浜みなとみらい21」に新キャンパス、地元は危機感

2017/04/27

 神奈川大が「横浜みなとみらい21(MM21)」地区に新キャンパスを開設する計画で、同大が平塚市土屋にある湘南ひらつかキャンパスから一部学科を移転する考えを明らかにしている。これを報じた神奈川新聞(4/27)によれば、市関係者から心配の声が上がっているという。落合克宏市長は25日の会見で「残念ではあるが大学の利便性を図る『都心回帰』を止めることはできない」と一定の理解を示しながら、同大に出向いて今後の移転について確認する意向を表明した。

 同大の発表によると、新キャンパスは2021年4月に開設予定。湘南ひらつかキャンパスには経営学部と理学部があるが、新キャンパスには経営学部国際経営学科を移す考えで、将来的には全てを横浜キャンパス(神奈川区)と新キャンパスの2か所に集約することも検討しているという。市によると、湘南ひらつかキャンパスには約4000人の学生が通い、そのうち約3分の1が市内在住者。市経済界の関係者は「家賃などで1人10万円かかるとして月に1億3000万円、1年では約16億円の収入がなくなり、アパートなど1300室が空室になる」と指摘する。地元経済が受ける影響も大きいとして危機感を募らせている。

 

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