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高校と大学連携:宮城県で教員志望者らの育成を目的とした新事業

2016/12/12

宮城県の名取北高(名取市)が、尚絅学院大(同)や仙台大(柴田町)と、教員志望者らの育成を目的とした連携事業を始めた、と河北新報(12/12)が報じた。同紙によれば、教員志望の大学生が現場を体験できる機会は教育実習ぐらいで、多くは出身校で行われるため、実際の配属先とのギャップに悩む場合がある。学生のうちから母校以外に出向き、教職について考える機会にしてほしいという。

名取北高では126日、保健体育科の教員5人が授業を公開。仙台大の学生7人が訪れて現職教員の指導方法を学び、終了後には教員らから授業内容の解説などを受けた。教員志望の学生が現職の手ほどきを受ける機会は教育実習以外、ほとんどない。その実習も、慣れ親しんだ母校で行われることが多い上、スケジュールをこなすだけで精いっぱいだとされる。実際の教育現場はさまざまで、普通科だけでなく、農業高や商業高、特別支援学校のほか、定時制や通信制の学校もある。名取北高は「学生のうちに母校以外に出向き、違う価値観に接して目指す教師像を考える機会は必要だ」とし、来年度以降も両大学との連携を続ける方針だ。

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