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琉球大:教育学部を教員養成に特化、定員を140人に増加

2016/04/29

 琉球大は415日、生涯教育課程を廃止して教員養成に特化した2017年度教育学部の入学者選抜方法を発表した、と琉球新報(4/29)が報じた。同紙によれば、教員養成課程は定員を従来の100人から140人に増やした。全国の国立大が小学校の教員養成のみに縮小しつつある中、独立した中学校教育コース(定員35人)を新設し、学力や不登校など県内の中学校が抱える問題改善へ、より力のある教員養成を目指す。今後まだ国との手続きなどがあるため、変更する可能性もあるとしている。2016年度までに入学した生涯教育課程の在学生は卒業まで現行カリキュラムで学ぶ。

 生涯教育課程の生涯健康教育コース(10人)が行う栄養士養成には、農学部の亜熱帯生物資源科学科に健康栄養科学コース(10人)を設置。教育学部から離れることで栄養教諭の資格が取れなくなるが「沖縄県は栄養教諭としての採用をしていない」(教育学部)として影響は限定的とみている。心理臨床科学コース(20人)が行っていた心理教育は、法文学部人間科学科の臨床心理学コースに一本化される。同大は、「教育学部の定員は190人から140人に減るが、工学部や農学部は増える。大学全体として、必要とされる人を育てる責任を果たす」としている。

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