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新テスト:「イメージ問題例」公表、思考力・判断力を問う

2016/02/17

  新しい大学入試制度の設計を進める文科省の専門家会議が2月17日あり、2020年度導入予定の新共通テスト「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)のうち、マークシート式問題の「イメージ例」が文科省から示された、と毎日新聞(2/17)が報じた。同紙によれば、同省は「マークシート式でも思考力や判断力を問えるように検討してきた」と説明しており、専門家会議の委員からは「良問」と評価された。

  イメージ例が示されたのは世界史と物理の問題。世界史は、1500~1870年の4つの国・地域の経済規模の推移を示したグラフの中から中国のデータを選び出し、その理由を8つの選択肢の中から選ばせる問題。「単発の知識ではなく、横断的な知識が問われる」(文科省)。選択肢から正解を「1つ選べ」「2つ選べ」でなく、この問題は「正解をすべて選べ」という問い方になっている。電気自動車の模型を使った実験データを基に太陽電池の発電電力を求める物理の問題では、選択肢の中から正解を選ぶのではなく、直接数字で解答させる問題が示された。文科省は「式を作って解く必要がある。選択肢の中から逆算して正解を見つけるやり方は通用しない」と狙いを話す。

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